とは
若いメンバーで共同設立したという神泉にあるオシャレなカフェ併設のロースタリー『HEART'S LIGHT COFFEE(ハーツライトコーヒー)』。店内にターンテーブルがあり、こだわりのスピーカーからJAZZYなレコードの音楽が流れ、渋谷の奥深くに流れる文化をそのまま体現したような店舗。
場所・行き方・アクセス方法
渋谷の道玄坂の上にあるエリア「神泉」。その山手通りから一本裏路地に入ったところに「HEART'S LIGHT COFFEE」はある。
神泉駅が最寄りで、南口を出て駅を背に右手(山手通り方面)へ。突き当たりの手前の交差点を左に曲がるとすぐに店舗が現れる。
渋谷からであれば道玄坂を登り、道玄坂上交番のところを斜め右へ。そのまま直進し(道自体はくねくね曲がっているが)、山手通りにぶつかったら斜め後ろ右側に路地があるので、そちらへ。右側の2つめの建物が店舗になる。
店舗外観
コンクリート打ちっ放しのクールな外観。無骨な看板の下には壁に直接書かれた簡易メニューと店舗情報。黒ベースに白でロゴが描かれたドアも看板と同じく無骨なイメージを醸し出していて、神南エリアのイケてるセレクトショップの様な雰囲気だ。
内装・インテリア
店内もコンクリート打ちっ放しだが、木を多めに使い、外観とは違う温もりのある印象。席数は決して多くはなく、カウンターと椅子4席+2人掛けくらいのベンチシート1席。平日の昼間行った感じだと、そこまで多くの人が滞在している感じではなく、仕事中の方が数名ふらっと来てテイクアウトして行く感じだった。コーヒー中心で食べ物はほとんどないので、コーヒースタンド的な使い方が本流なのだろう。ただ、店舗はおしゃれだし、インスタ映えしそうな機器も多いので、夕方以降や休日は混んでるかもしれない。
店舗内でもっとも目立つのは、店の中央に鎮座するオリジナルカスタマイズしたスレイヤーのエスプレッソマシン。つや消しブラックに赤の留め具(?)がおしゃ。いや、これはおしゃですよ。ちょっと感動するくらい渋かったので2回言いました。男性が好きな色だと思う。高級車でもこんなマットブラックでフロントリップが赤いやつ、たまにいる。西海岸あたりのUSDM Stance系。
そして、Slayerと同じくらい目立つのがお店の奥に鎮座するトルコから仕入れたという「KUBAN(クバン)」の焙煎機。ハンマーで模様を打ち出したという銅板釜が目立つ。他のお客さんと話されているのが聞こえたのだが、一度断られたのにトルコ大使館(でしたっけ?)に頼み込んで購入したということ。こだわりが凄い。
また、ぱっと見では気づかないが、このお店で有名なものがもう一つ。タンテドリップマシン! 本日接客してくれたスタッフの方が自作したという電動ドリップマシンは蒸らしの後、お湯の注ぎと共に動かし始める。遠心力で均一にお湯を行き渡らせるとともに、少し時間をかけて下に落ちていくので、ちょっと濃いめに抽出できるとのこと。遠心力! なるほど……。ちなみにこのマシン、実用新案を取得しているとのこと。本当のオリジナルマシンです。ちょっと欲しい。
タンテドリップマシンの発想の元になったかは知らないが、店内にはターンテーブルが。レコードも色々なところに飾ってあったりする。この辺も色々な文化をMIXさせてきた渋谷の文化を感じさせる。
壁の棚には紺色が目立つJBL 4312mkIIのスピーカー、さらに見せる様に置かれたレコードたち。このお店には男が憧れるものが詰まりすぎ。コーヒーの説明をしてくれるときは音量を下げてくれたが、普段は音量大きめで、音楽に浸りながらコーヒーが飲める素敵なお店。
メニュー(2018年2月時点)
コーヒー
- カフェラテ ホット/アイス 450円
- コーヒー ホット/アイス 450円
- アメリカーノ ホット/アイス 400円
- エスプレッソ 350円
- チャイラテ ホット/アイス 550円
- カフェモカ ホット/アイス 550円
- バナナラテ ホット/アイス 550円
余談だが、メニュー表なんだか不思議な感じがする。普通、コーヒー(pour over)がエスプレッソメニューの中に混在するのって珍しいし、ラテが一番上も珍しい気がする。
その他ドリンク
- チャイ ホット/アイス 450円
- チョコレートドリンク ホット/アイス 450円
- バナナミルク ホット/アイス 450円
- ソイミルク +50円
アルコール
- モカ HAVANA(シングルオリジンエスプレッソ/ラム/ミルク/シナモンパウダー) 750円
- MALIBU(シングルオリジンエスプレッソ/マリブ/ミルク/バナナシロップ) 750円
- クラウンラガー 650円
食べ物
- シナモンシュガーチュロス 200円
本日注文したのはコーヒーのHEART'S LIGHT COFFEEオリジナルブレンド「HEART'S MERGE」。浅煎りのエチオピアをベースに中浅煎りのパナマや中煎りのパプワニューギニアなどをブレンドすることで、果実味の酸味をのこしたまま、ナッツの様な余韻を味わうことができる。
ちなみに、コーヒーを注文するとプアオーバーで淹れてくれるが、コーヒー豆を挽く前に、豆をジャカジャカ振ってるな、と思ったら、細かい塵を落としているとのこと。このお店の仕事は本当に細かい。
テイクアウトカップデザイン
ラテのホットを頼んでた方々はカップに直接ロゴがプリントされていたように見えたが、Pour Overのコーヒーは熱いためか無地のカップ+ロゴのプリントされたスリーブだった。カップは最近よく見るクラフト紙っぽいカップかと思いきや、外側も撥水加工されたちょっとつるっとしたカップ。そして特徴的なのは120度まで耐熱性のあるオレンジのトラベラーリット(蓋)。これは初めて見たなー。こういう細かいところまでこだわっているのって本当にすごい。
コーヒー豆・グッズ販売
コーヒー豆は日本唯一のKUBANの焙煎機で煎った豆。この店のコーヒー豆は下の写真の左(エチオピア)が一番浅煎りで1爆ぜした直後の豆。そこから一番右(パナマ)が一番長く焙煎した豆で中煎りの豆だそうだ。一番右が1爆ぜの30秒後で真ん中あたりは1爆ぜした10秒後くらいでしたっけ?
焙煎後はそこからさらにハンドピックしているとのこと。コーヒー豆を買うと、選別した後の欠点豆もおまけでついてくるのだが、防虫剤や防臭剤として、普通のコーヒー豆でやると勿体無い使い方をすることができる。ただ、個人的には、どこまで雑味などで味が変わるか飲み比べてみたいかも。
値段は100g 750円と妥当な価格。いや、手間を考えると安い。さらに、200g購入するとなんとレコードが1枚付いてくる。レコードは上の棚の赤枠のところから自分でセレクトできるとのこと。他の店ではみられない面白い特典もこの店ならではの遊び心だろう。