とは
近年、二子玉川の注目度が高まると共に地価が高騰し、最近は多摩川を超えて神奈川県川崎市高津区エリア、特に二子新地や溝口エリアの人気が高まっているという。一方、昔ながらの飲屋街も多い溝口。昔ながらの文化と新しい文化が混じり合う場所が溝口エリアとも言えるが、そんな溝口の駅のほど近くにある古民家をリノベーションしてレンタルオフィスやコワーキングスペースに変身させた「nokutica」。その玄関入ってすぐ脇にあるコーヒースタンドが今回紹介する『二坪喫茶アベコーヒー』だ。「nokutica」は、古民家というには重厚感たっぷりの洋館で、元住居兼診療所だったためかなり広く、前述の通りコワーキングスペースなどになっているし、たまにポップアップイベントなども行われ、地元の色々な人が集まる場所となっている。文化と人が混じわるこの場所に憩いのコーヒーを提供している。
コーヒースタンドに立つのは1人の若い女性。とても良い笑顔で気軽に話しかけられる雰囲気があり、実際とても気さくな方だった。溝口という立地もあってか、人がギュウギュウに来ることもなく、逆に途切れることもなく、色々なお客さんと談笑されていて、とても明るい雰囲気のお店だった。
の場所・行き方・アクセス方法
お店の場所
場所は溝の口駅、武蔵溝ノ口駅からほど近く。駅の北西側の昔ながらの飲食街を抜けた先にある趣のある洋館がその店舗だ。
お店への行き方(溝の口駅から)
東急の溝の口駅からだと正面口改札を出て、西口階段から地上へ。そのまま駅を背に線路沿いを少し歩くと、二又分岐するが、それも左の線路沿いの細い路地を抜ける。踏切のところに突き当たったら、道路を渡って踏切を背に右へ。すると左側に古いけど、おしゃれな建物が見えてくる。
お店への行き方(武蔵溝ノ口駅から)
JRの武蔵溝ノ口からだと、改札を背に右側のロータリーへ。ロータリーの出口の「東急溝の口駅前交差点」に出たら左へ。そのまま少し歩くと「栄橋交差点」に到着するので、左に曲がる。すると細い路地との二又分岐になるので、奥の方の少し広い方の道へ。するとすぐ目の前に建物が見えてくる。
の外観
築90年の元診療所だった洋館をリノベーションしたというだけあって、外観の趣はなかなかのもの。赤煉瓦のようなタイルに鉄格子や重厚感ある玄関、そして時代を感じる灯りの雰囲気がノスタルジック。
外からのテイクアウト窓口もあり。レトロの格子窓からのオーダーは雰囲気抜群。このロゴと窓の前で写真撮ってもらうと映えるでしょうな。
の内装・インテリア
まず、二坪喫茶というだけあって、基本的にコーヒースタンドエリアは以下の写真の部分だけ。(色々物置いてるから片付けたいとおっしゃってたのに、急いで撮っちゃってすみません……。)木の枠に、木の色に合った薄い茶色いタイルが良い感じ。ちょっとレトロな雰囲気をだしているエスプレッソマシン「La Marzocco FB-80-2」のチョイスもとても良い。
あくまでテイクアウトがメインのお店だが、手前の椅子や玄関の段差に腰掛けてゆっくりしててもそんなに問題なさそうだった。急がない人は人気軽食の「あんクリームチーズのコッペパン」と一緒にまったりするのも良さそう。
階段下には手作りの梅シロップなどもあった。なんか実家に帰って来た気分だ。訪問時はまだできていなかったが、砂糖が溶けきったらメニューに追加されるとのこと。季節に応じたこだわりの商品が提供されるのも楽しみだ。
コーヒースタンド以外のエリアは、レンタルスペースや、コワーキングスペース、部屋によってはレンタルオフィスにもなっているが、このゆったりとした時間が流れる場所で、新しいビジネスを生み出している人たちが一杯いて、現在は満室だということ。レンタルスペースなどは、何もイベントをやっていなければそこでコーヒーをゆっくりいただくこともできる。
コーヒースタンド横の階段を昇って2階へ行くと、これまたレトロな雰囲気を生かした内装になっている。木の扉や窓格子もそうだが、天井から釣り下がるレトロな裸電球がとても良い。二階が主にレンタルオフィスとコワーキングスペースになっているようで、この日はとても静かだった。
そんなわけでコワーキングスペースも覗かせてもらった。室内も梁がむき出しでそれっぽさはあるが、流石にここには現代的なAO機器があったり、サーキュレーターがあったりはする。
ロッカーやコピー機・ファックス・シュレッダーなども完備。なかなか働きやすそうだ。
のメニュー(2018年7月時点)
お飲物
コーヒーのオリジナルブレンド豆は、エチオピア 浅煎り・エチオピア 中煎り・ケニア 中煎り・グアテマラ 中煎り・コロンビア 中煎りを焙煎後にミックスしているとのこと。
- ドリップコーヒー(ブレンド) 400円
- 水出しアイスコーヒー(エチオピア) 400円
- カフェラテ(ホット/アイス) 500円
- コーヒーソーダ 500円
- エスプレッソ(ダブル) 400円
- 自家製ジンジャー(ソーダ/お湯) 500円
- 自家製イチジク酢(ソーダ/お湯) 500円
- ハーフ&ハーフ 500円
- 国産柑橘シロップ(ソーダ/お湯) 500円
- りんごジュース 300円
- オレンジジュース 300円
- ミルク(ホット/アイス) 200円
クラフトビール(青森/奥入瀬)
- ダークラガー 800円
- アンバーラガー 800円
- ヴァイツェン 800円
その他アルコール
- 山ぶどうハイ 500円
- シークワーサーハイ 500円
軽食
- あんクリームチーズのコッペパン 350円
- コンビーフチーズのコッペパン 350円
- チョコレートとナッツのビスコッティ 250円
- イチジクとクルミのビスコッティ 250円
- 国産無農薬柑橘のピール 450円
ポットサービス
- ポット(1.9L/約12杯分) 3,000円
- ポット代として別途3,000円預かり金(ポット返却時に返金)
2017年7月訪問時のオーダー
水出しアイスコーヒー
訪問時暑すぎてアイスドリンク以外考えられず、しかもお腹いっぱいだったので、ラテでもなく、水出しアイスコーヒーをオーダー。エチオピアの水出しだと、凄くフルーティーなのが最近の主流だが、ここのはちゃんとコーヒーも感じられ、食後にちょうどよかった。
TOKYO COFFEE FESTIVAL 2018 Spring
オリジナルブレンドコーヒー
飲み比べなので、少量のみの試飲だったが、ふくよかで丸みのあるコーヒーだった。
のテイクアウトカップデザイン
ホットドリンク用テイクアウトカップ
白いカップに味のある手書き風の「二坪喫茶アベコーヒー」フォントロゴと、植物の輪切りスタンプのようなものが押され、トラベラーリット(蓋)は黒いため、全体が締まって見える。
アイスドリンク用テイクアウトカップ
ごくごくありふれた透明カップ。ノーロゴ。カップコレクターはホットを頼もう。
のコーヒー豆・グッズ販売
コーヒー豆はオリジナルブレンドのコーヒー豆量り売りがあり。100g 800円。
グッズの販売は公式サイトだとカレンダーがあるようだ。味のある絵が特徴的で、このお店の雰囲気にぴったり。昭和レトロ感が好きな人とかには特におすすめ。