とは
都内有数のおしゃれエリア「中目黒」。このエリアに2019年3月にまたオシャレなお店が誕生していた。それが今回訪問した「epulor」である。
コンセプトは「ミュージック カフェ&バー」
そのコンセプト通り、音楽とコーヒーとお酒にこだわったお店で、最近比較的若い女性が多く見られるこのエリアにありながらも、大人な雰囲気を醸し出しているお店だった。内外装ももちろんそうではあるのだが、それは多分に音楽に寄るところが大きく、JAZZをメインとしたアナログレコードの音源を、こだわりのアンプとスピーカーを利用して上質な音を流しているこの空間だからこそ感じる雰囲気だろう。
また、大きく綺麗なカウンターではバリスタが丁寧にコーヒーをドリップしてくれる。コーヒーカップは先にお湯で温め、コーヒーがすぐに冷めてしまわないような心遣いも素晴らしい。
豆は自家焙煎ではないものの、逆にマルチロースタリーの良さを生かして、季節に応じてバリスタが良いと思う豆を仕入れている。この日の豆は福岡、大阪、広島からの取り寄せ。もちろん、浅煎り、中煎り、深煎りを揃え、客のその時の気分に応じたコーヒーを淹れてくれるのだ。
の場所・行き方・アクセス方法
最寄駅は東急東横線・日比谷線の中目黒駅。
中目黒駅の山手通り沿いの方の改札から出て、そのまま横断歩道を蔦屋書店側へ。横断歩道を渡ったら、駅を背にして左側へ。2つ目の信号の五叉路の交差点を右側へ曲がり、さくら祭りで有名な目黒川を超え、さらにその先へ。川沿いの次の路地を左に曲がり、少しあるくと、今回の目的地「epulor」が見えてくる。
近くには、女性客が行列をなす「AMAZIG COFFEE 中目黒店」もあるが、ほんの100m程度離れるだけでその喧騒は消え、ここには大人な雰囲気が漂っている。
の外観
コンクリート打ちっ放しの壁に大きなガラス窓。無機質で綺麗目。どこかのセレクトショップかといった大人な佇まいで、一見してはコーヒーショップとはわからない大人の秘密基地感がまた良い。夜はBar営業ということもあって、東京カレンダーあたりで「大人の中目黒」といった特集があったら使われそうな雰囲気だ。
の内装・インテリア
外装と同じく壁や天井はコンクリートの打ちっ放しで無機質でミニマルな装飾。そんな部屋に存在するのは大きな木のカウンターやテーブル、そして温かみのある色の間接照明で、無機質と温もりがいいバランスの空間だ。
こだわりの音響
「ミュージック カフェ&バー」というだけあって、音に対するこだわりは強そうだ。そのこだわりポイントは多数あるのだろうが、音響素人目から見てわかりやすいのが以下の3点。
レコード+ターンテーブル
お店の棚には大量のアナログレコード。それをカウンター前にあるターンテーブルでかけてくれる。このお店ではアナログレコードならではの音を味わうことができるのだ。ちなみに、この日のレコードはジャズだったが、その日の雰囲気や場に応じて、ロック、エレクトロ、クラシックなどが選択されることもあるようだ。
昼と夜で切り替えられるアンプ
レコード棚の下には2つのアンプが。なんとこれ、カフェタイムとバータイムで切り替えているとのこと。昼は「LUXMAN」、夜は「上杉研究所」の真空管アンプになるとのこと。今回はカフェタイムしかお邪魔しなかったので、違いを聞き分けることはできなかったが、次はカフェタイムからバータイムに変わる時間帯にお邪魔して、違いがわかる男になってみたい。
ちなみに真空管アンプの方が立体感が出てジャズなどに向いているとのこと。ほうほう……。
そしてスピーカー
音を出す上ではもちろんスピーカーもこだわりが。Tannoyというメーカーのスピーカーで、オーナー曰く「一般的にはクラシック向けによく使われるが、独特の艶のある音の質感を感じて欲しいのでこれを選んだ」ということだ。確かに音の広がりを感じることができる。そして、見た目も、木枠の作りがお店の雰囲気にマッチしていてとても馴染んでいる。
期間限定のギャラリーとしても活用
おしゃれな店内はギャラリーとしても活用されていて、1〜2ヶ月程度の期間限定で絵などが飾られている。訪問時も「やましたあつこ」さんの個展が開催されていた。作品は販売されているものもあり、気になる作家さんの個展が開催される場合は、早めの訪問がおすすめ。
エスプレッソマシン
こちらのエスプレッソマシンはLa Marzoccoの「GS3」。La Marzoccoのマシンには「La Marzocco」というロゴが入っていることが多い気がするが、こちらは「GS3」のロゴ入り。そしてウッドの外装も珍しい気がする。どこのメーカーのマシンか最初はわからなかった。
こだわりのコーヒーカップ
コーヒーカップにもこだわりが。
一つ一つ柄の違うコーヒーカップだと思っていたら、北欧系のアンティークコップとのこと。マリメッコやアラビアのコーヒーカップが多め。どちらもフィランドのブランドなので、オーナーの趣味だろうか。マリメッコであってもあまり派手すぎない柄なのがまた良い。
のメニュー(2019年7月時点)
カフェメニュー
コーヒー
- ハンドドリップ(ホット/アイス) 650円〜
- エスプレッソ 600円
- アメリカーノ(ホット/アイス) 600円
- カフェラテ(ホット/アイス) 650円
- カフェモカ(ホット/アイス) 700円
この日の豆はエスプレッソは大阪の「HIROFUMI FUJITA COFFEE」。ハンドドリップの豆は、深煎りが福岡の「豆香洞コーヒー」のコスタリカ。中煎り(シティロースト)がエスプレッソと同じく大阪の「HIROFUMI FUJITA COFFEE」のコロンビア。浅煎りは広島の「shimaji coffee roasters」のブルンジ。昨年は浅煎りといえばエチオピアが多かったけど、今年はブルンジの豆が結構流行っている気がする。しっかりトレンドも抑えているあたりがさすが。
その他ドリンク
- オレンジジュース 400円
- コーラ 400円
- ジンジャーエール 400円
- ぶどうジュース 600円
- ココア(ホット/アイス) 600円
カフェフード
11時〜16時のカフェタイムはコーヒードリンクと一緒にオーダーで100円引き
- バタートースト 280円
- チーズトースト 330円
- あんバタートースト 380円
- ホットドッグ 600円
- コーヒーゼリー 800円
- アフォガード 800円
2019年7月訪問時のオーダー
ドリップコーヒー
今回のコーヒー豆は中煎りのコロンビア。軽く飲むなら今時な浅煎りも好きだけど、個人的に一番好きなのは中煎りだし、こんな落ち着いたお店で飲めるのであれば、ということでのチョイス。
コーヒーの味は驚くほどにスッキリ。中煎りにも関わらず苦味がほとんどなく、コーヒーらしい味わい。かといって浅煎りほど果実の酸味があるわけでもなく、かなり中立のとても飲みやすいコーヒーだった。
ちなみに、コーヒードリンクを注文すると、チョコレートがついてくるとのこと。これは代々木公園(富ヶ谷)にあるこれまたオシャレなチョコレートショップ「minimal」さんのチョコレートとのこと。サクサクした食感と甘すぎないチョコ感がとても美味しく、また、コーヒーに合う。
あんバタートースト
あんこ好きな自分にとって、あんバタートーストはもう頼むしかないメニューの一つ。トースト用のパンはシティーベーカリーのパンとのこと。
味は、あんことの甘みとバターの塩気が交じり、想像通り、うまい。トーストがふんわりしているが、ほんのり染み込んだバターによってジュワりともしていてなんともいえないハーモニーだ。こういうお店では、味わってゆっくり食べるべきなのだろうが、速攻で食べきってしまった。
のテイクアウトカップデザイン
ホットドリンク用テイクアウトカップ
黒地に白のボックスロゴが入ったシンプルだが、このお店らしい落ち着いているがオシャレなカップ。ショップカードも同じ配色なので、黒と白がこのお店のテーマカラーかな。
アイスドリンク用テイクアウトカップ
こちらはアイスドリンク定番の透明なカップに、これまた白のボックスロゴ。そのままだとロゴが見にくいが、コーヒーが入るとロゴがくっきりするタイプ。
のコーヒー豆・グッズ販売
コーヒー豆やグッズの販売は今の所ないようだが、前述の通りギャラリーとしても活用されているので、展示されている作品を購入することも可能なようだ。