日本ではまだあまり馴染みのない『フラットホワイト(flat white)』。しかしニュージーランドやオーストラリアなどのオセアニア地域ではエスプレッソ系ドリンクでミルクを使うドリンクといえばフラットホワイトというくらいメジャーな飲みのもで、最近はアメリカなどでも人気が出てきている。
エスプレッソ系でミルクを使うドリンクといえば、日本だとカフェラテやカプチーノが一般的だが、フラットホワイトはより細かい泡となりフォームを超えたスチームミルクをエスプレッソに入れたもの。エスプレッソ:ミルク=1:2と、ミルクの量はラテよりも少なめになるため、よりコーヒー(エスプレッソ)の味をしっかりと味わうことができる(詳しくは後述)。その分、量は他のドリンクより少なくなる。
基本的には家庭でフラットホワイトを作るのは難しい。というのはエスプレッソを作ったり、フォームミルク・スチームミルクを作る機器として、エスプレッソマシンが必要になるためだ。
以下はエスプレッソマシンがあるという前提での作り方。
カフェラテはエスプレッソにフォームミルク:スチームミルク=1:9程度と液体ミルクがかなり多めに入ったエスプレッソ系ドリンクのこと。エスプレッソ:ミルク=1:4〜5程度なので、フラットホワイトに比べてかなりミルクが多めなドリンクとなる。
カプチーノはエスプレッソにフォームミルク:スチームミルク=1:1程度で作られたエスプレッソ系ドリンクのこと。エスプレッソ:ミルク=1:2とフラットホワイトと同量に見えるが、エスプレッソ:フォームミルク:スチームミルク=1:1:1なので、フラットホワイトに比べ泡部分の層がかなり分厚いものとなる。
カフェオレは所謂コーヒー牛乳。コーヒーが濃縮抽出されたエスプレッソがベースではなく、普通のコーヒーをベースに牛乳と半々で割ったものをさすので、ベースが全く異なる。
フラットホワイトは他のエスプレッソ系コーヒーメニューに比べてまだメジャーではなく、提供店舗も多くないので、いくつかご紹介。やはりニュージーランドやオーストラリアに本店のあるお店が多い。
http://coffere.com/shoplist/tokyo/kagurazaka/mojo-coffee-kagurazaka/
http://coffere.com/shoplist/tokyo/harajuku/mojo-coffee-harajuku/
http://coffere.com/shoplist/tokyo/shibuya/paul-bassett-shibuyahikarie/
http://coffere.com/shoplist/tokyo/shibuya/coffee-supreme-tokyo/
http://coffere.com/shoplist/tokyo/daikanyama/ink-by-canvas-tokyo/
スターバックスの本拠地アメリカでは提供店舗があるようだが、日本では今の所メニューには掲載がない。ただし、スターバックスはカスタムで様々な裏メニューが存在するため、フラットホワイトの作り方を熟知していれば「カプチーノスチームミルク抜き、フォームミルクはスチーマーでよりきめ細かい泡にして注いで欲しい」などとカスタムで対応できるかもしれない。(あくまで推測)
タリーズにはフラットホワイトがメニューとして存在する。
https://www.tullys.co.jp/menu/drink/coffee/flatwhite.html
マクドナルドの通常店舗のメニューには見当たらないが、マックカフェ(McCafe by Barista)では提供があるようだ。
http://www.mcdonalds.co.jp/quality/basic_information/menu_info.php?mid=400012
ネスカフェバリスタなどでインスタントのフラットホワイトの提供がある。インスタントなのでフォームミルクなどを入れる本当のフラットホワイトと一緒にしてもいいのかと言われると難しいが、ミルクの味や量の調整で近しいものになっていると思われる。