コーヒー豆が実るコーヒーノキはほとんどがアフリカ原産で(一部インド原産もあるが)、アメリカ大陸にはもともとコーヒーノキは存在しなかった。ブラジルで最初にコーヒーの栽培が始まったのは1727年にパラー州で行われたのが最初と言われている。ただ、そのコーヒーノキの種は正規の輸入ではなく、フランス領ギアナより密輸されたものとの説もある。
ブラジルのコーヒー豆、特に最も流通量の多いコーヒー豆である「サントス」の特徴は良くも悪くもスタンダードで中庸なところ。一番流通していることもあいまって、一般的なコーヒーというとブラジルのコーヒーの味を思い浮かべる人も多いはず。香りが良く、苦味と酸味のバランスが良く、しかも価格が比較的安く安定しているため、ブレンドのベースに使われることが多い。
ブラジルで生産されるコーヒー豆の約70%がエチオピア原産のアラビカ種を起源としたティピカ種の子孫。特にブルボン種とムンド・ノーボ種が主流。
また、その9割が果肉のまま天日干しで乾燥させる伝統的なアンウォッシュド(非水洗式)処理をされているが、近年のスペシャリティコーヒー需要の増加に伴い、品質を均一化しやすいウォッシュド(セミウォッシュドを含む)処理のコーヒー豆も増えてきた。
南米最大の港「サントス」から出荷されることからついたブランド。No.2〜No.8までグレード分けされており、No.2が最高品種。コーヒー豆300gあたりの欠点豆の混入率などによる欠点数でグレード分けされるのだが、No.2は欠点数が4点以下のものを指す。欠点数が0というのはほぼないため、No.1は欠番となっているようだ。
ここについてはサイト管理者が実際に飲んでみて忘備録的に追記していきます。
焙煎具合はハイロースト(中炒りの深め)からシティロースト(深入りの一番浅め)といった一般的と言われる焙煎度がおすすめ。
ブラジルのコーヒー豆はとてもバランスが良いので、ハンドドリップでもフレンチプレスでもエスプレッソでも好きな飲み方で楽しめるのが特徴。ちなみに、生産国のブラジルでは、家庭はコーヒーを大量に消費するためか手鍋で一気に煮出してネルドリップさせるのが主流だが、カフェでコーヒーを頼むとドリップよりもエスプレッソの方が出てくる。また、砂糖をかなり淹れて甘めにして飲むのが一般的。
ハンドドリップの場合はあまり泡を膨らませすぎないようにすることで、ブラジルコーヒー豆の本来の甘さをちゃんと引き出すことがことができる。